
(注記)写真は東京マラソンのものではなく、榛名マラソンのものです。
東京マラソンに初参加しました。(2014.2.23開催) 阪本茂樹

勝田マラソンに参加後、寒さと、2度にわたる大雪により練習もままならず、たぶん大会でのスタートのブロックが後ろだろうし、スタートラインまで時間もかかる、ライン通過後も選手が多くて自分のペースに持っていくのに時間がかかる、今回の記録はどうでもいいやと自分に甘え、ゆったりした気持ちで参加しようとしていました。
前日受付をするため 高崎発の湘南ライナーで新橋まで行き、新橋から「りんかい線」に乗り換え国際展示場駅まで行きました。(約2時間30分)
東京ビッグサイト(東京国際展示場)に行って驚いたことにランナー受付からスポンサーブース内には選手しか入れません。入ってから出てくるまで2時間以上はかかるでしょう。選手以外は展示場内の何もない別のブースで待っていることになります。その間何をしていたらいいのでしょうか?面白くありませんね。 (注記1)
その後宿泊先である新宿西口にあるカプセルホテルに向かいます、私の場合、宿泊の申込みが遅かったのでカプセルしかありませんでした。 (注記2)
夜食はどうにでもなりますが(近くのラーメン二郎で大盛り)、朝食は宿泊先で食べられるのか注意が必要です。(私は、前日受付会場で購入したランチパック2個、食パン1枚、あんころもち2個を食べました。)夜食を食べた後、カプセルホテルのお風呂にはいったところ、お風呂には色のついた御魚さん達が泳いでいました、さすが東京新宿と変なところに感心しました。またカプセルスペースでは分煙しているにも関わらず、タバコの臭いがいたるところ部屋中充満しています。タバコ嫌いな人は要注意です。
5:30起床、朝食後、寒いため風呂で体を温め、スタート会場にまっしぐら、カプセルホテルから徒歩20分くらいです。大会会場までは多くの選手達が歩いており道に迷うことは有りません。レース会場では指定の箇所に荷物を預けます。 (注記3)
またいたるところにボランティアがいます。不愉快な気持ちにさせられたことは一度もなく、全員がよく教育されています。「すばらしい、ワンダフル」の一言。
自分のスタートはBブロックからです(Aから順にKブロックまであります)あたりを見渡すと人、人、人、さすがワールドマラソンメジャーズの仲間入りしている国際色豊かな大会です。BブロックからAブロックの前方向を見渡すとそんなに選手が多くないことに気が付き、これはきちっと練習をしとけば良かったと後悔が頭をよぎりましたが時すでに遅し。 (注記4)
さて国歌斉唱の後、9時10分スタート、ゆっくり進みます。スタートラインをあっという間に超えてしまいました。ただスタートラインから3km位まではA,Bブロックにも遅い選手がいて、芋を洗うようでなかなか前に進めません、足元に注意をしながら走るのが精いっぱいの状態です。(Aブロックの中に遅い選手がいるのには驚きました、割り振りがどうなっているのか?)5km位(21:32)から順調に走り出し、ただ走っているのはもったいないと、コース上のビル群を見渡しながら、よし、コース上の名だたる建物はくまなく見物してやれと思い、まずは防衛省、何某大学、皇居、(10km:42:32)東京駅前の超高層ビル群、東京タワー、増上寺、品川駅(15km:1:03:26)を確認しました。増上寺あたりでアフリカ勢が8人位集団なって反対車線を走ってきます。そのスピードたるや驚きの一言、さすが世界のエリートランナー。今回はレベルが高く、エキサイティングな大会になりそうです。このスピードには日本の選手はついていけないと思いました。あんのじょう、それからすこしたって日本の選手がT人見えました。日本の選手の体格は、日本の選手だけで走っている時は素敵なのに、アフリカ勢と比べると、ずんぐりむっくりしていて、股下が短く決してスマートとは言えませんが、一言「頑張れー」。
こちらもそんなことを言っている場合ではありません、20km(1:24:37)までは自分のペースを落とさず行ける自信はありましたが、この先はどうなる事やら?誰かについて行こうかと思っても何しろ自分と同じ位のペースで走っている人が多くいるため、一緒に走っていたのでは、うまくない。自分より少々速いランナーを目標にと思い、いました外人2人組。2,3km一緒で最後振り切られてしまいました。
さて銀座は、和光ビルはどこだ、浅草の雷門はまだ先か、と思いながら、そうだ25km付近に(1:45:55)THランニングの仲間がボランティアでいるはずだ、自分の走る姿はみっともないが、みじめな姿は見せられないと思い、自分なりに走る体勢を整え仲間に向かってまっしぐら。とうとう見つけました。思わず私から「細○さん」と声をかけてしまいました、彼も私を待っていてくれたのかもしれません、エネルギージェルを手渡されました。それを一気に飲み干し、「よっしゃー」とばかり雷門に向かって走ります。いただいたジェルのおかげでレース中は何も食べず飲み物だけでいられました、これは細○さんのおかげです「有難うございました。感謝、感謝」
雷門に向かう途中、またまた30km付近(2:07:43)で対向車線にアフリカ勢が走ってきます、その速さは変わらず、相変わらず速いなと感嘆しつつも、うらやましくも、なんともなくなりました。他人はどうでもよい、あとは自分がどこまでやれるかだ。後半には小さな坂がいくつかあります、最後の35km(2:30:02)位の登りに来た時、右足太もも裏(ハムストリング)に痙攣がはしりました。「これはやばい」すぐに止まり足をたたいたり伸ばしたりしますが、走り出すとまた痙攣がおき、「これは困った」ボランティアが駆け付けてくれましたが、こればかりはどうにもなりません(コース上にコールドスプレーは置いていません)、どんどん追い抜かれていきます、「何もこんなところで、もう少しなのに、そうは問屋が卸さないのだな、これがおれの実力か、練習不足がたたったかな?」などと思ったり、でもそんなことを思ったりもしていられない。あせりで冷や汗がでてきましたが少しずつ歩き、走り始め、気持ちの上では「タイムは気にしない、完走できればよい」と割り切ります。しかしここまで来たらもったいないという気持ちも少し頭をよぎります、痙攣を起こし歩いたりしたあと、気持ちを元に戻すのは並大抵ではありません。一度ドロップしてしまうと体全体の気力、体力が萎えてしまいます。残り2km(2:56:33)を何とかだましだまし足を引きずりながら、みんなが拍手で出迎えてくれるゴールに向かいました。「東京がひとつになる日」に自分も参加できたことに心から感謝、満足しゴールラインを力強く踏みつけました。
ゴール後、水、ミカン、バナナ、バスタオル、完走メダル等をいただき着替え室で着替え(着替えた後、別室で待ち合わせの人とご対面となります)帰りの駅に向かいました。帰りの荷物が非常に重く感じられ、また腰が痛くてたまりませんでした。湘南ライナーのグリーンで一途高崎に向かい、スポーツジムにてストレッチ及び自転車をこぎ、夕飯に大酒を飲んで爆睡しました。
時間:ネット:3時間7分14秒(自己新記録)
注記1.スポンサーブース内には、スポンサー達のランニングに関するサービス、説明等があり、いろいろな買い物ができ、無償提供もなされます、例えばアシックス、ミズノ他の商品、ヤマザキのランチパック、アミノバリュー、アサヒのノンアルコール他きりがありません、全てスポーツに関するものなのです。但し、お土産になるような箱売りのお菓子等は有りません。私は、ランチパック4個、あんころもち2個、アシックスのTシャツ1枚を購入しました。
注記2.参加決定をうけたあらすぐにホテル等の予約をしたほうがいいですね。宿泊先はなるべく新宿:都庁に近いところがよい、歩いていけるところが良い。
注記3.主催者側で指定の袋(案内に記載)をくれます、それに入らないバッグ等は預けられません、あまり大きな手荷物は持参しないよう。
注記4.ブロックに整列してからスタートまでの時間が長く(約1時間)トイレには行けません。ブロックから外の出た場合、Kブロックに後ろに並ぶことになります。くれぐれもご注意を、スタートまでの水分は控えめに。コースのいたる所にトイレは有りますが、何しろ人数が人数なので並びますよ。
※ 沿道にはたくさんの声援が響き渡り、お祭りです。応援に来てくれる人がいる方は、場所を決めておかないととても見つけられませんし、見つかりません。
